アトピーとステロイド

ステロイドについて

ステロイドという薬についてはよく聞かれることがあると思いますが、意外と知らないことも多いのが現状のようです。ここではまずステロイドとは何かという点を取り上げたいと思います。

そもそもステロイドとは何でしょうか。定義としては、ペルヒドロシクロペンタノフェナントレン核を基本構造として持つ炭素環状第一アルコールを指します。実はこの基本構造を持つものはすべてステロイドと呼ばれ、実際にはいくつもの種類があります。そしてこの中でさらにホルモンとして働くステロイドをステロイドホルモンと呼びますが、このステロイドホルモンにも種類があります。

有名なところで行くとアンドロゲン(男性ホルモン)、エストロゲン(発情ホルモン)、プロゲストロン(黄体ホルモン)、コルチコイド(副腎皮質ホルモン)などがあります。そしてこのコルチコイド、別名コルチコステロイドはさらに2種類に分類され、ミネラルコルチコイドとグルココルチコイドに分けられます。この最後に出てきたグルココルチコイド(糖質コルチコイド)とよばれるステロイドが実はアトピーでは使用されています。つまり副腎皮質ホルモンの1種ということになります。

体内で合成されるグルココルチコイドにも種類があり、コルチゾール、コルチコステロン、コーチゾンがあります。作用はそれぞれ似ていますが、活性の強さに差があります。そしてこれらの作用と似た作用を持つ物質を化学合成したものが、合成副腎皮質ホルモンとよばれる成分で、軟膏のチューブなどの成分表で表記されることの多いものです。デキサメタゾンやプレドニソロンなどはこの合成副腎皮質ホルモンにあたります。この合成された副腎皮質ホルモンは体内で作られるものよりもかなり強いものもあり、軟膏やクリームなどはその作用の強さで5段階に分けられています。